「40系ランドクルーザー」の発展型として1984年に誕生した「70系」。翌年の1985年にはライトデューティ指向のワゴンが誕生。その発展型として1990年に登場したのが最初の『ランドクルーザー・プラド』だった。
「これからの4WD。90’sのモダーン、プラドです。」と、カタログの最初のページにそんな文言があるものの、基本的なスタイルは70系のそれを踏襲。ヘッドランプが70系の丸方に対して角型なのは特徴のひとつ。
またボディバリエーションは4ドアと2ドアの2種類だったが、2ドアは70系がホイールベースが2種類(2600mm、2310mm)だったのに対し、プラドでは2ドアのホイールベース2600mmが省かれた。
インテリアも基本形は70系のそれを踏襲しながら装備類が充実するなどした。とはいえデジタル表示の室内/室外温度計、高度計を組み合わせたアクセサリーメーター、CDプレーヤー&カセット一体AM/FMマルチ電子チューナー付きラジオ+5スピーカーのオーディオ、ワンタッチ式パワーウインドゥ、ドアキー連動パワードアロックなどを設定。『パジェロ』に倣ったサスペンションシートの設定もあった。
サスペンションは前:リーディングアーム、後:トレーリングアームとしたリジッド式コイルスプリングを採用。減衰力可変式ショックアブソーバーも設定。パワーロッキングハブ&ワンタッチ2−4セレクター、リヤの電動デフロックなども備えた。
搭載エンジンは、当初は2446ccの水冷4気筒OHCディーゼルターボの2L-TE型(ネット97ps/24.5kg-m)を搭載。トランスミッションには5速MTのほか、パワー/ノーマルが切り換え可能な電子制御4速ATを用意した。
ランクル250の原点、初代『ランドクルーザー・プラド』が見せた「90’sのモダーン」【懐かしのカーカタログ】
2024年04月21日(日) 17時00分
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